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2011年03月 アーカイブ

色彩史 7

それぞれの色が秘めているすべての物語を知るには、色名はあまりにも細い手がかりにすぎません。


色名はあくまで色の名前でしかないのです。


人間が発明し創作したさまざまな色名を見ていると、色のさまざまな側面を見ようとしても、結果としてはすべての色の詳細なことはわかりません。


どれだけ言葉を連ねても、和洋古今の色名を見ても、色名はあくまで色名であって、結局色は色のままである事実に変わりはありません。


人間はどのような過程を経て色の認識を深め、その体験をどのように色名をいう抽象名詞におきかえてきたか考える手がかりとして、バーリンとケイによる各種言語の『基本色彩語』に関する調査研究(1969年)というものがあります。


この研究以前にも、語源学的、民俗学的な色名研究や、心理言語学の分野の実験的な色名の研究などが知られていました。


そこには多種多様な異文化、異言語間の色名の比較研究はあまりなく、ほとんど同じ社会に属する人々の指揮名の問題が扱われていただけでした。

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