色彩史 4
20世紀になると、どこの工業国でも、色の呼び方や色の記録方法に苦労するようになった事情は同じでした。
そのためにカラーシステムが実用化され、一方ではすべての色を、修飾語と基本色名で表す系統色名法が考え出されました。
しかし、英語やフランス語の色の修飾語がきちんと定められているのに比べると、日本語の色に関する修飾語は、目下のところある種の選択を迫られているといえるでしょう。
日本特有の色彩文化を重視すれば、淡、薄、浅、深、濃、若、老、鈍、鼠などの伝統的な修飾語の生かし方も考えなくてはなりませんし、もっと単純で規則的な修飾法・・・
たとえば、明るい、暗いなどの反対語に、やや、かなり、非常に、などの程度を表す修飾語をつけて、やや明るい赤、かなり暗い青などという呼び方にすることも考えられます。
それとも、そっくり英語にしてしまうということもひとつの選択であり、事実、英語の系統色名法はすでに日本色彩研究所でも活用されています。