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2010年10月 アーカイブ

光の窮極、光の起源 3

光も色もイメージも黒に窮まり、黒にはじまるとすれば・・・。


黒はいわば色のすべてにけじめをつける根本の色だといえるでしょう。


一切のけじめがつかなくなれば、それこそ真の暗黒時代が到来するでしょう。


黒が黒く見えるほど、実は光や色があたりに満ちているように、黒い不正や黒い犯罪が問われているかぎり、それだけ健全な精神が作動している社会なのかもしれません。


人間の社会に最初に誕生した色名は白と黒であったとされています。


しかし、黒という色名は、その色の範囲が真っ黒な極限の色だけに縮少された現在でも、依然としてすべての色の概念の半分に匹敵する内容を表わす言葉なのです。


色彩史

それは壮麗だと流行遅れに見え、アナーキイだと非社会的になり、時代や人とのかかわりで特殊だと、たとえそれがどんな流儀であろうと孤立する。


―――ロラン・バルト『零度のエクリチュール』

1978年に、財団法人日本色彩研究所が、前身である日本標準色協会の創設以来、満半世紀の歴史をもちこたえたことを記念して、その記念事業の一環として、いくつかの記念出版物を刊行しました。


そのなかに、全色彩を系統別に100のブロックに分類して、それぞれの分類について、代表的な色名や、嗜好傾向、使用状況、イメージ特性、配色法などをまとめた『カラーレンジマニュアル100』という資料があります。


しかし、これらの色名構成にはいささか奇妙な印象があります。


たとえば、日本の伝統色名といわれるものは、ほとんどが万葉集の時代や、平安朝以来の古く由緒ある色名ばかりです。

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